小樽の寿司はうまいのか?

先日のブログ記事について海さんからコメントをいただきました。 小樽は寿司屋街が有名です。 シカシナガラ。 小樽の寿司がおいしいコトに何か根拠があるのでしょうか? ネタが新鮮とは言い条、小樽でとれるのはシャコとか八角であり、マグロはとれないんじゃないか? イカだって函館じゃないのか? ホタテは噴火湾だろうし。 まあイカやホタテが収穫地に近いから新鮮、ということはあるにしても、マグ…

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熊本のこと

熊本、という土地には縁がありません。 北海道も九州も互いに僻遠の地とでもいうべき関係ですから、熊本だけでなく鹿児島も宮崎も縁がないのは当たり前。 ただ先日、NHKのテレビ番組「ブラタモリ」で熊本が紹介されていたので興味を持っていました。 堅固に作られた熊本城が西南の役で薩摩軍の攻撃をしのいだのは有名なエピソード。 「翔ぶが如く」を片手に訪ねてみたい史跡でありました。 また「火の…

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あやしい探検隊北海道物乞い旅(椎名誠)

椎名誠率いる「あやしい探検隊」が北海道を旅するエッセイ。 行く先々で食料を恵んでもらう「物乞い」道中の予定だったのに、人脈の広さと出版社の取材という名目のために、各地で豊富な高級食材をプレゼントされます。 おまけに宿泊地の知人らが豪華な野外パーティーを催してくれるので、物乞いどころか飽食の旅となった一部始終です。 例によってラーメンについての描写とか食材のリストは読み飛ばして読破しまし…

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晴れ女の耳(東直子)

この世のできごとなのか、異世界に迷い込んだのか。 幽玄の世界を感じる短編集です。 不思議を起こすキーワードは、「老婆」「闇」、そして「田舎」でしょうか。 この本の世界では、老婆が歳を取ると死ぬのも忘れて不死になり人間を越えた力を得るようです。 「老婆が歳を取る」は書き間違いではありません。そうとしか言いようがないのです。 そして物語世界に奇妙なリアリティを加えるのが関西訛りの言…

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べんり屋、寺岡の夏(中山聖子)

広島を舞台にした児童文学作品です。 冒頭、主人公が放課後の教室で先生に問いただされています。 それは、将来について書いた作文が、「まっとうに生きる」だったから。 「まっとうに」というと悪いことをしないで、という意味に感じますが、本人は夢など追いかけずに地道な人生を考えているのです。 小学校5年生ですから、先生が心配するのも無理はないかもしれません。 夢に否定的な少女、というと2…

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『漫画少年』史 (寺田ヒロオ)

長谷邦夫の「漫画に愛を叫んだ男たち」で紹介されていた『漫画少年』史 (寺田ヒロオ)を読んでみました。 投稿時代からデビュー当時の藤子不二雄や赤塚不二夫、石森章太郎らの初々しい作品や、今ではほぼ無名の漫画家たちの作品が紹介されています。 もちろんそれらは今から見たら古くてとても現代の子どもたちを笑わせることはできないでしょう。しかし、そうした歴史の積み重ねの上に、現代のマンガが成り立ってい…

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