べんり屋、寺岡の夏(中山聖子)

広島を舞台にした児童文学作品です。 冒頭、主人公が放課後の教室で先生に問いただされています。 それは、将来について書いた作文が、「まっとうに生きる」だったから。 「まっとうに」というと悪いことをしないで、という意味に感じますが、本人は夢など追いかけずに地道な人生を考えているのです。 小学校5年生ですから、先生が心配するのも無理はないかもしれません。 夢に否定的な少女、というと2…

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