その女の子は朝の街角で号泣していた

ある朝、会社に出勤する途中、女の子が号泣する声が聞こえました。 「いやだ~、ママといっしょがいい~、バイバイするのいやだ~」 女の子は、たぶん幼稚園の年長さんくらいの年頃。かなり力が入った鳴き声で、何十台もの自動車が行きかう交差点の向こうからハッキリと聞こえてきました。 母親らしき女性に手を引かれて、小さなリュックサックを背負っているのは保育園に向かう途中なのでしょう。幼稚園ではなく、保育園の…

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