ほうかご探偵隊(倉知淳)

奥付を見ると、「かつて子どもあったあなたと少年少女のためのミステリーランド」シリーズの第6回配本、とあります。その言葉とおり、大人にも子どもに楽しめる、小学校を舞台にした、ほのぼのミステリです。 これを読んだら読みたくなりました。確かに新刊で買って持っていたはずなのですが、家中を探しても見当たらず、やむを得ず図書館で借りて再読。 再読して驚いたのは、記憶にあった本よりもはるか…

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SIDE EYE NYC (V1.IV)-Pat Metheny

久々に円盤を、CDを買いました! Pat Methenyの「SIDE EYE NYC (V1.IV)」です。 「NYC」はニューヨークシティだと思いますが、「(V1.IV)」がよく分かりませんが調べる気もなし。要は音楽を聴けばいいのです。 ツイッターでパットが宣伝しているのを見て、YouTubeのオフィシャルミュージックを聴いて、何かが、恋人とか愛犬のようにずっしりと実体のあ…

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おれは女の子だ(本田久作)

おれはきれいなものが好きで、絵を描くのが好きで、ピンク色が好きな男子小学生だ。だから図画の時間に描いた絵も、空をピンク色にぬっていた。 ところがバカな男子がいて、「ピンクは女の子の色だ」としつこく言ってきたんだ。おれは面倒くさいから、「おれは女の子だ」と言ってやったんだ。 そんなこんなで、おれはスカートはいて学校に行った。そうしたら女の子の気持ちがわかってきたんだ。 まあ、概略…

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ごめんねオオタくん

中学生3年生の時です。いわゆる中体連の大会というものがあり、学校では試合に出る選手の壮行会なるものが行われました。選手として試合に出る生徒たちは、緊張しながらも誇らしげにも嬉しそうにも見える顔で、全校生徒に対面する形で整列していました。 その時気づいたのですが、こちら側、つまり選手たちを見送る生徒たちの側に、卓球部のオオタくんがいたのです。オオタくんはどうして、前に出て選手たちの列…

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時間x人数という計算の欺瞞は許せません

会議などに5分遅刻してしまって、十人を待たせたとします。申し訳ない、ごめんね、と謝るのが当然の場面ですが、そこで屁理屈を捏ねられると気持ちのいいものではありません。 「十人を5分待たせたのだから、5x10で50分も無駄にしたのだよ」とイヤミをいう人間が、たまにいるのですよ。 確かに遅刻はよくない、悪かった。お待たせして申し訳ないと反省してます。 でも、その計算はおかしくないか? …

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コーヒーそのものとコーヒーの香りを両方楽しみたい

コーヒーの香りはコーヒーをいれている本人よりも、傍らにいる他人のほうがよく感じられる、ような気がします。会社でインスタントコーヒーをいれている人がいると、その香りはとても芳醇で心地よい。実際にいれてみると、それほど美味しいというワケでもないのだけど。 コーヒーをいれるには、コーヒーのそばにいるワケで、そうすると嗅覚が慣れてしまうのかもしれません。だからコーヒーの香りとコーヒーそのも…

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