成瀬は(天下を取りに・信じた道を)行く(宮島未奈)

ご存知、2024年本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りに行く』と、2025年本屋大賞候補となった『成瀬は信じた道を行く』の2冊です。 もちろん、超話題作と知っていましたが、生来の流行りモノ避ける病で手に取る機会がなかったのです。奥さんが「読みたい!」と言うで『天下を取りに行く』を購入しました。 あまり本を読むのが早くない奥さんがあっという間に読了し、『信じた道を行く』は自分で買ってく…

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かわいいポストカードを買っちゃったよ

札幌地下歩行空間(通称チカホ)のイベントで、かわいいポストカードを見つけました。 こんなのです! ショップカードと兼用なのかな。紙袋にもかわいいイラストが! こでまり堂さんというそうです。 近ごろはクリエイタさんから直接、しかも気軽にお手軽に作品を購入できる場所が増えてうれしいことです。 クリエイタさんにとっても、悪い話ではないでしょう。まあ、そ…

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バスとカブトムシ

先日、田舎町のバスの思い出を書きましたが、カブトムシにまつわる思い出もまたバスに関係していました。 バスで出かけた先で、つがいのカブトムシを買ってもらいました。今だとプラスチック製の飼育ケースにでも入れて売っているのでしょうが、当時は虫かごでした。ビニールみたいな柔らかい素材でできた、幅3ミリほどの格子の虫かごです。 バスの中でカブトムシを見ていると、オスがメスの背後からのしかか…

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友だちは給食室のゆうれい(草野あきこ)

タイトルでは「ゆうれい」ですが、実際には座敷わらしのお話です。 ストーリーの中で座敷わらしは、昔の子どもの幽霊という解釈がされています。その子が幽霊になった経緯が、主人公の胸に刺さり行動を起こしていきます。 ふたつの小学校が統合してできた新しい校舎に座敷わらしがいるのは妙ですが、学校ができる以前は古いお屋敷があったという設定もうまい。 元々の学校が、町側と田舎側に分かれて対立し…

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新橋烏森口青春篇(椎名誠)

先日の東京旅行で新橋烏森通りにあるホテルに泊まったから思い出した一冊。前のブログ記事でも書いたように、ずーっと『新宿烏森口~』だと思っていました。たぶん今回、烏森通りのホテルに泊まらなかったら、一生気づかずにいたかも。 23歳のシーナ青年が、デパート業界新聞を作る会社に入社して愉快な同僚や奇々怪々な上司たちと過ごした日々を描いています。 椎名誠は1944年生まれですから、23…

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センターライン

こどものころ~小学校中学年~には、北海道の田舎町に住んでいました。現住所の小樽だってそこそこ田舎だろう、というご意見もありましょうが……。 当時住んでいた町は、人口数千人の本当に田舎でした。すでに国鉄(当時)は廃線で、バスだけが外部との交通手段でしたよ。それも今では珍しくもありませんが、そのころの感覚では、鉄道が廃線だなんて「いかにも寂れた田舎町」でありました。 町の外へ出かける…

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