魔夜峰央氏の漫画、「パタリロ!」のエピソードです。
主人公のパタリロが小説のアイデアを思いついて、
「名作になるぞ!」
と興奮している背中に向かって、
「頭で考えているうちはどれも名作なんですよ」
と、部下の武官(タマネギ頭)と冷静に突っ込む。
おそらく、「頭の中では名作」というのは、作者の実感なのではないかしらん?
実際に手を動かして文章に書き起こそうとすると、膨大な手間と時間とエネルギーがかかるものです。
たとえそれが、短編であっても。
面白い着想を得た、と思って書き始めたはいいが、途中で立ち往生するなんて当たり前。
それどころか最初の一行が書けなかった、なんてこともあります。
ただし手を動かして書くことで、頭で考えているときには思いつかなかった着想を得ることもしばしばあります。
その原因を考えてみます。
・モノゴトがカタチになって見えてくる部分がある
・手を動かすことで脳が刺激される
・書いているうちに調子に乗る
・化学変化が起こる
・核融合が起きる
・安物の靴を買ったから加水分解して靴底が粉々になる
・腹がへる
・その他の512ほどの理由
まあ、理由はともあれ、書き始めないことには何事も始まりません。
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