オカマクラミキサー(5)

イワタ珈琲店を出ると定期遊覧バスしずか号に乗るため、集合場所に向かいます。まあ向かうといっても、歩いて1分くらいの場所ですが。

参加者は中高年ばかりでざっと15名ほど。観光地にしては意外なほどの少なさ。雨のせいか平日のせいか解散総選挙が近いせいか地球温暖化のせいでしょう。
参加者の内訳は、オバちゃんグループ(2~3名)が3つ、第二の人生風男性の二人連れ、中高年夫婦が2組(うち一組の夫はハンサムで上品な中年紳士である)。そして50年配の男性が単独で参加していました。

この男性、頭頂部が薄くなっており明らかに50年配なのですが、裾を折り返したジーンズにスニーカーを履き黒いジャンパー姿です。そのいずれもが薄汚い。
さらに薄汚いのが持っているカバン。何かのキャンペーンでもらったらしき安物のトートバッグなのですが、元は白かったらしいが、灰色に染まっていました。そのカバンにぬいぐるみがずらりと7個か8個くらいぶら下がっていました。さすがに、ちょっと距離を置きたい方です。幸いにも向こうから近寄ってくることもありませんでしたけど。

さて、バスツアーは楽です。座ってガイドさんの話を聞きながら、名所旧跡を巡ることができるのですから。
ベテランのガイドさんは、平均年齢70歳代と思われる一行を率いて鎌倉市内を回ります。

驚くべきは、ガイドをするテンポとか間の的確さでしょう。
「○○はかくかくしかじかで~」などと説明をした後、「その○○が見えてまいります」というと本当に1~2秒後で、バスはそこに通りかかるのです。
運転手さんとの呼吸や、進み具合によって話す内容を調整するなど、色々とテクニックはあるのでしょう。
けれども、乗っていて話を聞いていて、決して飽きさせない話術には感心しました。

余談ですが、この日は木曜日で、修学旅行の子どもたちが多かったです。
特に小学生が目立ちました。
ガイドさんによると、
・混雑する土日を避けて修学旅行生が来る
・黄色い帽子をかぶった小学生は例外なく、お土産に買った鳩サブレーの黄色い紙袋を持っている
・その紙袋を振り回すので、サブレーが砕けて家に帰るときは鳩だか雀だか分からなくなっていたりする
ということです。

ひとりでも多くの子どもが無傷の鳩サブレーを持ち帰れたことを切に願います。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック