金持ちケンカせず

昔から「金持ちケンカせず」と言います。
本当かどうか、金持ちの知り合いも親戚もいないので確かめようがありません。ただ想像するに、金持ちは心にゆとりがあるからつまらないことでは争わない、ということはありそうです。
あるいは。
つまらない争いをして時間とエネルギーを無駄にしない、ということもありそう。

ハンサムで上品な中年紳士もまた、およそケンカというものをしません。
そりゃあ若い頃はカッとなって相手に飛びかかってねじ伏せられたこともありますし、絶交宣言をして次の日に忘れてそいつの家に遊びに行くということもしょっちゅうでした。

ですが頽齢に至った頃日では、言い争いすらしません。
ひとつには議論で相手を言い負かしたところで、相手は納得したワケではない、と気づいたから。
相手はむしろ論破されたことを根に持つだけ、だそうです。
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」に書かれていたことですが、確かにそうですなあ。特に大人の世界ではよくあります。
仕事上のミスの原因がどこにあるのか探求しすぎて、上司のミスをほじくり返しても無意味。あとで仕返しされるのがオチです。こっちがミスしたときに執拗に必要以上に責められたりとか。
それよりは、「私が悪うございました」と頭をさげたほうがハナシは早く丸く収まりますから。

もうひとつ、そういう争いをするだけの気力、体力、胆力がなくなって来たこと。
争い事で消耗するよりも、ほかのことに時間とエネルギーを使いたいです。
これって、ちょっとお金持ちの発想に似ているかしら?

金持ちケンカせず、が真実なら、逆もまた真なりか?
ケンカしないと金持ちになれますよ、なんて。
「お金持ちになりたかったらケンカはやめなさい」なんて本が書けそうですなあ。

この記事へのコメント

  • 出ちゃっ太さん、どうもです。
    「お金持ちになりたかったら
     ケンカはやめなさい」なんて
    本当に、そんな名前の新書が
    売ってるような気がしますね(笑)
    それにしても、大人は実生活において
    「手を出したほうが負け」というのは
    有名でして、言い争いしてて、軽く
    小突かれたら、勝手に派手に
    転んでしまったほうが勝ち(笑)
    そして何よりも謝って済むなら
    謝る事。誤るが勝ちですな(笑)
    2018年08月12日 00:05
  • おなら出ちゃっ太

    海 さん>>
    コメントありがとうございます。
    本当におっしゃるとおりです。戦わないのが最善の作戦ですよね。なんて書くと中国の戦国モノみたいですけども。
    2018年08月13日 18:07

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