平成最終日の伊勢神宮の混雑は、御朱印の列ばかりではなく参拝にも影響しました。
どの宮をお参りするにも行列です。もっとも御朱印の行列ほど長くはなく時間もかかりませんけれども。
それでも渋滞するのはお宮の正面に人が集中するからです。そりゃあ、せっかく神社に来たら横から参拝するよりも正面に立ちたいという気持ちもわからないではありません。空いていたら誰だって正面に立つでしょう。
しかし十連休のさなか、しかも平成最終日とあって混雑した伊勢神宮において、何が何でも真正面でお参りをしないと気が済まない、というのはいささか偏狭に過ぎるのではないかしら? 仮に神様がいたとして、正面でお参りしようが横から顔を出そうが大差ないと思うんですけどねえ。まあ本人の好きなようにすればヨイわけですが。
神社側でも対策をしており、「どうしても正面で参拝したい頑固者は右側に2列に並ぶように」とし、「正面にこだわらない鷹揚な皆様はご自由に参拝してください」としておりました。
それだけではなく、特に石段を98段も上ったところにある多賀宮ではガードマンがのおじさんが香具師のような声を張り上げて注意を促していました。
「はい、順番にお参りください、横もあいております、横からお参りしても変わりはありません、正面は混雑しております、譲り合ってお参りしてください、明日は我が身です、順番に交代に譲り合いましょう、はい、横があいております、どうぞ横にお回りください、雨が降ってますので足元にお気を付けください、また傘でよその人の目を突いたりするとエライことになりますのでくれぐれもお気をつけください、はい、譲り合ってお参りください、明日は我が身です、横もあいておりますヨ…」
本当にこんな注意をだみ声で延々と続けていたんですよ。
伊勢神宮に参拝しているというよりも、年末のアメ横に紛れ込んだような気分でした。
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この記事へのコメント
たけ☆
おなら出ちゃっ太
コメントありがとうございます。
そういうもんです。