使ったことも目にしたこともないのですが、「TikTok」というSNSがあるそうです。
乱暴にかいつまんで言うと、短い動画を発信するツール、らしい。
この「TikTok」に関連して、ダイアモンドオンラインには「テキストと検索」の時代が終わり、「動画とレコメンド」の時代が始まる:ユーザー10億人のTikTokが示す未来という興味深い記事が掲載されていました。
興味を持ったのは「TikTok」のサービスそのものではありません。
WEBのコンテンツの主体がテキストから動画に移行しつつある、ということは頃日の状況を見ても明白でした。動画が万能かどうかはともかく、非言語コミュニケーションツールとして有用な場面は少なくないでしょう。
衝撃的だったのは、”「検索からレコメンドへ」の流れ”というくだりです。
例えばYouTubeの動画を観ている人のほとんどは、自発的に動画を選んではいない。最初の一本は検索するにしても、それ以降は「おすすめ」に従ってクリックしているだけ、つまり「アルゴリズムが生成したレコメンデーション」に動かされているワケですね。
現代人は忙しいのか、情報に疲弊しているのか、テレビを見ているとバカになるといわれた昭和のセオリーに従えば「動画を見ていてバカになった」のか。ともかく考えること、選ぶことを放棄してコンピュータの言いなりに生きているみたいです。
昭和のころには、テレビコマーシャルに脳を汚染された人間が跋扈するというSFがありました。星新一先生のショートショートにもそういうネタがあったと思います。
平成が終わり令和の御代を迎え、昭和が遠くなった今、SFは現実になりつつある。
それにしても迷惑なハナシです。
WEBのコンテンツが動画ばかりになると、自分はハンサムで上品な中年紳士であると僭称している人が困るじゃないか!
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