
この本を読んでいたら、
「柴犬を飼うの?」と尋ねられました。
ちなみに尋ねたのは左上に写っているワンコではありません。
さて、お尋ねの件ですが。
「飼いません、読んでいるだけです」と答えたら、相手は不思議そうな顔をしていました。
別に不審なことはありません。でかけはしないけど旅行ガイドを眺めることはあるし、行かないけど洒落たカフェを紹介した雑誌を眺めることがあるでしょう。結婚はしないけどウェディングドレスを着ることもあるし、太るつもりはないけど大盛りのカツカレーを食べた後、デザートにホールケーキを食べることもあるでしょう。
それと同じで柴犬の飼い方を読んでいるだけで、傍らに柴犬が愛らしい顔で座っているような気分になれます。ときには部屋の隅で丸くなって寝ているようでもあり、立ち上がれば気配を感じて足元をついてくる。そういう妄想を掻き立ててくれます。
それだけで可愛らしい柴犬を飼っている気持ちになれます。
もちろん影山直美さんのイラストも楽しいですし、たくさんの柴犬の写真も堪能できます。
これから柴犬を飼いたいと思っている人はもちろん、柴犬が大好きだけど飼えないので気分だけ味わいたいという皆さんにオススメできる本です!
トコロデ。
そんなヴァーチャル柴犬の飼い主みたいな真似してバカみたい、とも言われます。
まあ確かにバカには違いありませんが、他にも理由があります。
実を言うと、25年ほど前に実家で犬を飼っていました。
ここでは書きませんが、事情があって殺処分にしました。
「しました」なんて軽く書いてますが、人倫にもとる行為でいまだに自分を許すことができません。
こんな二枚目には犬を飼う資格はありませんし、本来な犬を飼っている気分を味わう資格もないでしょう。
地獄で犬に噛み殺される日を待ちわびながら生きていますよ。
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