ロハとは嬉しいね。
前谷惟光の漫画、「ロボット三等兵」によく出てくるセリフ。
「兵隊さんだから、お代はいただきません」なんて言われてお風呂や、踊り子さんの舞台に誘われます。
誘われた方は何の疑いもなく、「ロハとは嬉しいね」なんて言いながら、ホイホイとサービスを受けます。で、たいていは騙されるのですが、どういう風に騙されるのかは漫画で読んでくださいね。
で、「ロハ」って何?と思う人も少なくないでしょう。
ロハとは、「ただ」、「無料」のことです。
英語で言うと、「ノーペイ」。
そう聞いて何も感じない人は、あまり英語に強くないですね。
「ノーペイ=no pay」は賃金が支払われない、という意味ですよ。
無料は英語で、ノーマネーでしょう。
さらに納得している人、ぼーっと生きてるんじゃないよ!
「ノーマネー=no money」は一文無し、の意味ですよ。
「無料で」、は一般には「free」です。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にも、コーヒースタンドのシーンで出てきましたね。
マーティー「ペプシフリー(ここでのフリーは砂糖なしの意)をください」
店主「フリーだって?ただでやるわけにはいかないよ」
多少の英語知識がないと置いてきぼりをくいそうな場面ですが、うまい日本語訳は難しい。
ちなみに、どうして「no」を使いたいなら、「no charge」などが使えます。
さて主題は英語ではありません。
「ロハ」であります。
何故に「ロハ」が「無料」なのか。
「ロバ」から点々を取ったら「ロハ」だから?
昔、ロバで荷物を運ぶ商売をしていた男がいたそうです。
ある日、役人がやってきて、税金を納めろと言いました。
男は税金を払うのが嫌だったので、自分はロバなど持っていない、とトボケました。
役人はロバを指差して、それはロバじゃないかと問い詰めました。
答えに窮した男は、苦し紛れに「それはロハだ」と言い張り、役人を追い返しました。
そこへ粉屋がやってきて、パン屋に納める小麦粉を運んでくれと頼みました。
男は喜んで小麦粉を運び、粉屋に代金を求めました。
すると粉屋は、
「ロバで荷物を運んだなら金を払うが、これはロハだから無料だね」と笑って言ってしまいました。
こうして、ロハとは「ただ」「無料」の意味になったのです。
と苦心して真っ赤なウソを書いてみたのだけど、あまりおもしろくありませんね。
「ロハ」の謎を解くには、「ただ」を変換してみましょう。
何番目かに、「只」が出てくるはずです。出てこない人は、日本語IMEを見直しましょう。
で、只を上下に分解すると、なんて書くのは野暮ですな。
先日、無料のコーヒーを飲みそこねた悲劇について書いたのですが、「ロハのコーヒー」と書こうかとも思いました。
しかしその場合、「ロハスのコーヒー」と勘違いされそうなのと、ロハの説明が必要になりそうなのでやめたのでした。
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