イクメンは必然の現象なのだ

先日、商業ビルのトイレで小用を足していたら、背後の個室から声が漏れてきました。ボソボソとなにか言ってるので、電話でもしているのだろうと思っていました。そんなところで電話されたら、相手も迷惑だろうなあと思っていたら個室の戸が開いて。

出てきたのは、30歳前後と思われる若い男性と、2歳くらいの子どもでした。そうか、子どもにトイレを使わせていたのか。もしかしたら、自分が用を足している間、子どもをひとりにできないのでいっしょにいたのでしょう。

いずれにせよ、少し前までは見かけない光景でした。子どものトイレとか、子どもを連れてトイレに入るとかは、一昔前までは母親の行動だったと思います。差別とかではなく、単なる事実認識なのですが。

朝の通勤時間帯など、子どもを連れている男性もよく見かけるようになりました。出勤前に保育園に連れて行くのが父親の役目なのでしょう。

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勤務場所や就業時間にもよりますが、都合が合うなら父親が子どもを連れて行くのは合理的な面があります。

保育園にあずけるような小さい子どもは、おぶったり抱っこしたりすることも多いのですが、そういう場合、一般に体格がよくて体力がある男性のほうが、その役目に適しています。

実際に、抱っこ紐で胸の前に2歳くらいの子どもをくくりつけても、それほどの負荷でもないように涼しい顔で歩いている男性を見たことがありますもの。

いわゆる「イクメン」の増加は、女性の社会進出だのジェンダーだのという側面もありますが、物理的に体力的に考えて、そうするべきだ、という場面も少なくありませんね。


イクメン行動については、ぼくも少し体験があります。
娘の一歳半健診にはぼくが連れていきました。今(2023年)から25年ほど前だと、そういう人はまだ少なかったらしく、保健師さんたちが珍しそうにしていました。

当時、娘は人見知りでよその人にふれられると大泣きするのが常でした。そのときも、医師や保健師さんたちの前でギャンギャンと泣いていたのですが、「今日は、お父さんとだからね~」と笑っていましたよ。あまり「人見知り」についての指摘を受けなかったのは、「父親が付き添っているから心細くて泣いている」と解釈されたためなのかな?

ちなみに、その後の娘はかつて「人見知り」だったと言っても誰も信じられないくらいに成長しましたよ。


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