「サイト上に、出版社が発売前の本のゲラやイチオシ既刊本を掲載しています」
(太字はネットギャリーからの引用です)
初めて読んでみたのは、カナダ在住の児童文学作家の花里真希さんの新作「ハーベスト」です。
いわゆる電子書籍として読むのですが、Kindleでマンガを読んだことはあっても、電子書籍で小説を読むのは初めての体験。パソコンにソフトウェアをインストールしたものの、さすがにちょっと読みにくい。
そこでiPadにアプリをインストールしたら、実に読みやすかったです。普通の本を読んでいるのと変わらないくらいスムーズに読めました。
Kindleとはページをめくる(スワイプする)方向が逆なのに、初めはちょっと戸惑いましたが。
以下は「ハーベスト」の感想です。
淡々とした調子で語られるシンプルな物語なのに、読み始めると止まりませんでした。
登場人物のひとりが口にした、
「いつも、ここじゃないどこかを探している感じ」という言葉。
これが物語の中に、通奏低音として流れていて、それに乗って一気に読めたみたいですね。
舞台は公立の中学校。
主人公で人とのコミュニケーションが大の苦手という朔弥、一見怖そうだけど実は真面目で昆虫が大好きな西森、自由に生きているように見える帰国子女のアズサ。
バラバラに見える三人が、園芸部という居場所を見つけて、互いに影響を与えあって成長して変わっていく物語です。三人をを見守る、園芸部の顧問「ひらりん」こと平林先生もいい味を出しています。
三人の園芸部は、野菜畑と花畑を一体にした「ポタジェ」を作ることになりました。
男子二人が野菜を、女子のアズサが花を希望したので、それらが渾然一体となった様式を持つ「ポタジェ」に決まったのですね。野菜と花は、相性がいいものもあり、コンパニオンプランツとして害虫を寄せ付けない働きをしたりする場合もあります。
そんなポタジェは、実は三人の関係そのものであり、台風を乗り越えたあとのハーベスト(収穫)とは三人が踏み出す新しい一歩を象徴しているのでしょう。
「ここじゃないどこかを探している」
人はだれでもそうなのかもしれません。そうでなかったら、人は変われないし成長もできないし。
と、いうようなことを感じたのですが、まとめるのに時間がかかってしまいました。
#ハーベスト #NetGalleyJP
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