つげ義春の「紅い花」をブックオフ札幌南2条店で買ってしまいました!
存命の作家の本は、極力ブックオフでは買わないとしていたのですが……。なんとなく、つげ義春の本は古本屋で買うのが似合っているような気がしたものですから。
わかったような、わからないような、少し考えたらわかったような気がしたけど、もっと考えたらやっぱりよくわからないような作品が多い中で、『女忍』と『古本と少女』はわかりやすくて面白かったです。
特に『女忍』のラストで、数年越しの罠にはまって命を取られた武将が、「あじなことを……」「でかした……」と自分を殺した相手を褒めるシーンはグッと来ます。討ち取られながらも、武将としての矜持を守る。グッと来ます。豪放なイメージのモデルは、斎藤道三あたりでしょうか。
『古本と少女』は、つげ義春にしてはストレートに人間愛を描いていています。こちらは、「グッと来る」というよりは、ほのぼのしますね。
同じ少女でも『もっきり屋の少女』となると、まるで違う世界が展開します。そして余談ですが、唐沢なをきが週刊アスキーに連載していた『電脳なをさん』に登場したパロディはこれが元ネタだったのか! と二十年ぶりくらいに得心しました。
教養がないとパロディを理解するにも時間がかかって仕方ないですね。
この記事へのコメント
海
「古本と少女」はラストで学生が愛おしい
感じで古本を抱きしめてるところがイイですね。
そして「女忍」!!
討ち取った後、敵とはいえ、長年仕えた武将に対し、
多少の愛情も湧いていたのか、そっと手を合わせる
シーンも見事です。
個人的には、自分の女房が計略とはいえ
武将に抱かれた事実を受け入れなくてはならず、
ぼんやりと佇む助左の姿にグッときます!(笑)
しろまめ
コメントありがとうございます。
『女忍』は短い中にも、様々な思惑が交錯していて「グッと来るポイント」が多い作品ですね(笑い)。
かと思うと、『李さん一家』のラスト、「実はまだ二階にいるのです」という軽い不条理なトボけたオチもいいですし。
古本屋さんで、つげ義春を探すことが増えるかもしれません(新刊で買えよ)。