ガザと能登

今年の元日(2024年1月1日)に起きた能登半島の大地震から3週間。被災地からはたいへんな様子が連日報道されています。
特に水がでない地域では、トイレが使えずに衛生面で重大な懸念が生じました。主に水が流せないことによるのですが、仮に水が流せたとしても、下水道が破損していたら(間違いなく破損していると思うが)、それはまた別の衛生問題を引き起こします。

さてイスラエルによる軍事侵攻により、パレスチナのガザ地区でも住民が生命の危険にさらされています。こちらは主にイスラエルによるミサイルや空爆による殺戮と負傷。そして医療機関も破壊されているため、負傷者が十分な治療を受けられずに命を落としていることでしょう。負傷者以外に、通常の疾病に対する治療も満足には受けられない状況が続いています。
さらには食料不足。そして水も不足しているでしょう。ということは、間違いなくトイレも使えない状況であるはずです。水が流せないし、下水道施設も破壊されているだろうし。衛生環境は、能登の被災地以上に悪いはず。

ガザと能登とで、どちらがより重大な危機か比較しているワケではありません。

うかつにも、ぼくは能登の被災地でトイレの問題が報道されるまで、ガザでも同様の問題が発生していることを想像していなかったのです。いつまでも続く空爆、食料や医療が提供されない状況に心を痛めていたつもりですが、そこから一歩想像することをしていなかったのですから、我ながら呆れます。

見えているもの、聞こえてくるものがすべてではありません。その情報の向こうに何があるか、考えて、想像することも大切。

地面も揺れず空爆もされず、食料も水も十分にあって睡眠も十分にとれている。
確かに、正月が明けたころからの降雪は異常な量だけど、そんなことで文句を言っちゃあいけないよ。
いや、それとこれとは別か。ああ、疲れた……。

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