ルックバック(藤本タツキ)

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ツイッタ(おっと、今はもう「X」というのは以下略)で、まりるさんが「創作者は観なさい」と書いてらっしゃるのを見て、即購入しました。
紙の本は在庫がないみたいなので(2024年07月16日時点での密林調査による)、Kindle版で。そして一気に読みました。

冒頭は、藤子A先生のまんが道を思わせる若者二人の出会いと成功なのですが、中盤でガラリと物語は、思いも寄らない方向に展開します。
このへんの唐突さは、アニメ「君の名は。」で彗星が落ちてくる場面を彷彿とさせる、かな?

そして後半で再度、物語は意外な展開を見せるのですが、これらが一気に来るので脳みそがシェイクされるような感覚に陥ってしまいました。

これはパラレルワールドとの一瞬だけの邂逅なのか?
それとも主人公の後悔と悲しみと苦痛が見せたまぼろしなのか?

正直なところ、絵柄はあまり好みではないです。
ですが、この絵柄だからこそ、物語が生きてくるというのは確かでしょう。

藤子F先生の青年向けSF(少し・不思議)にもありそうですが、F先生の絵だったらだいぶニュアンスが違ったものになるのかな。

結論としては、まりるさんの言葉は正しかった。
創作を志すものなら、読むべし!
なお、まりるさんが「観なさい」としているのは、映画化されるから、らしいです。

映画も、ぜひ観たい!

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