甘木学園大学を訪問してきました

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昨日(2024年7月17日)、午後から有給休暇を取得して出身大学である甘木学園大学を訪問してきました。高校時代の知人(一年後輩にあたる方です)が人学部の教授を勤めておられるので、以前から一度お会いしたかったのです。
潮陵高校時代の思い出話もそうですがアメリカ史、とりわけ黒人差別についてのご研究を専門にされているということで、そちらのお話も多少でも、ぼくに理解できる範囲でお伺いできれば、と虫の良いことを考えていたのですね。

ちなみに「高校時代の知人(一年後輩にあたる方です)」と、ややまどろっこしい表現をしたのは、先輩後輩という間柄でもないからです。部活動なりなんなりで先輩らしいことをしたならともかく、単なる学年の違う知り合いであります。そういう方を、しかも社会人になって頽齢の貴公子と世間様から認知されている(はずの)ぼくが、一方的に「後輩」よばわりするのは失礼ですからね。
先輩後輩という関係性を重視していると、高校、あるいはせいぜい大学の運動部か、田舎のヤンキーと勘違いされますよ。

さて、甘木学園大学は本来男女共学なのですが、ぼくが在籍していたころは男子校と言っても差し支えないくらい男子学生が多かった。女子学生が少なかった。まったくむさ苦しいことこの上なし、という環境で、大学に行く気も失せるのが当然でしょう。さらに隣接している、というか、むしろそちらが本体ではないかと思われる北海高校は正真正銘の男子校で、これまたむさ苦しかったのですよ。

特に北海高校の野※部の生徒が昼間から授業も受けずに野※をしている風景が鬱陶しく、しかも大学の学生食堂にでかい態度で入ってくるのには辟易しました。まあ、学校で高校生の利用を認めているのであれば、一学生が苦情を言う筋合いでもないのですが。

筋合いではないけど、元々、興味も関心もなかった高校野※というものが、あの経験以降大嫌いになったのは間違いない!

それはさておき、「狼の巣」ならぬ「野良犬の巣」みたいな甘木学園大学も、今ではすっかり様変わりしました。大学に直結した地下鉄駅ができたころから女子学生が増えはじめたらしいです。
しかもむさ苦しい男子校だった北海高校も共学に変わったことで、高校大学トータルでの女子学生比率が飛躍的に増えました。その影響はてきめんで、薄汚くてスラムの吹き溜まりのようだったキャンパスが、いかにもキャンパスらしい雰囲気に変わっていたのですよ。

とりわけ目立つのが、大きなリュックを背負った女子高校生たちです。キャンパス内のベンチやテーブル席で寛いだ姿を見せています。その様子は、いかにも「ホーム」という感じ。街中で見かける女子高校生とは違ったリラックスすた様子なんですよ。女子高校生が大好きな海さんが見たら、泣いて喜びそうな光景です。2~3時間は過ごせるんじゃないかしら?

さきほど「テーブル席」と書きましたが、通路のちょっと広いスペースに作り付けのテーブルとイスがあって、学生たちはそこで休んだり、(たぶん)勉強をしたりしています。こういう「ちょっとした場所」も、ぼくが在籍していたころにはなかった。上品でハンサムな頽齢の卒業生としては、羨ましく思いますよ。

と言った、学内の変化について語ったり、懐かしい昔話をしたり、あるいは現代の大学生気質、様々な社会問題との向き合い方などを教えていただきました。
また夫婦別姓問題、夫の側の改姓についても話が盛り上がりましたよ。
教授も、ぼくと同様に妻の姓に改姓しているのです。これは全体の5%くらい、ということですが、妻の姓を名乗っている男性には始めて会った気がします。どう考えても、5%より少ないんじゃないかしら?

教授が改姓したのは、奥様への配慮ということだそうです。
教授は仕事では旧姓を使っているのですが、男性がこうしたことをしても、周囲はあまり何も言わないらしい。なにか事情があるらしい、と勝手に忖度してくれるそうです。
ところが女性が仕事で旧姓を使っていると、どうして結婚したのに旧姓のままなのだ、と尋ねられることが多いらしいですね。
最近は職場で旧姓を使う女性も増えましたが、教授の奥様のころは、まだそうではなかったのでしょう。あるいは、制度上では旧姓を使えても周囲がなにか言ってくることがあったのか。

こういう配慮ができるのは、さすがに黒人差別についての研究をしている教授だと感心しました。
ぼくなんて、名前なんてどうでもいいというのが基本の考え。ただし、この「どうでもいい」は、あくまでも自分の考えです。人に押し付ける気持ちはありません。妻が自分の姓に愛着があるなら、それを尊重するよ、という態度でしたからね。

この記事へのコメント

  • しろまめさん、どうもです。
    甘木学園大学に隣接してる北海高校の
    ホームページを先ほどチェックしました。
    学校指定のトートバッグを提げてる姿が出てましたが
    大きなリュックを背負った子も多い、との事。
    こりゃ、一回確認に行かなければなりませんな(笑)
    ちなみに、私は実は北海道の高校に行くという
    選択肢があったのです。
    私の叔父が函館ラサール高校で教師をしてまして
    中学生の時は非常に優秀だった私の事を気にかけてて
    「ラサールを受けてみないか?」なんて誘われた事が
    あったのです。完全なコネ入学まではいかなくても
    入試の時は、教師の推薦枠だかなんかで多少は
    融通が利く、なんて感じだったのです。
    本家の鹿児島ラサール高校ほどではないけど、
    やはりラサールという名前は一流でして、
    私は結構乗り気だったのですが、過去問を取り寄せてみて
    ビックリ!とてもじゃないけど、北関東の田舎の中で
    優秀だった私にとって、全国レベルの壁はあまりに
    高く・・・(笑)
    まあ、実際入ったとしても、ついていけなくて
    伯父の顔に泥を塗る事になっただろうから
    これで良かったのですが(笑)
    2024年07月18日 22:38
  • しろまめ

    「さすがは海くん、学校のサイトから女子生徒のライフスタイルをチェックするなんて、なかなかできることじゃないね!」
    (と、枠の外から肩に手を置く)
    「だけど、やりすぎには注意が必要ね。通報されたりするわよ」と、一言多い知子ちゃん。
    「わかってる」と投げやりに答える……。

    それにしても、ラサールですか、すごいじゃないですか!
    ぼくも高校受験問題集の難問で、いくつかはラサールからの出題も解きましたが、それはあくまでひとつかふたつ。
    束になられたら、手も足も出ないでしょうね……。

    海さんがラサールに入って、失礼ながらついていけなくて、地元の高校に編入したという経歴をお持ちでしたら、また違った海さんが出来上がっていたかもしれませんね。

    というわけで、海さんが札幌にいらしたときは、甘木学園大学のキャンパスでリュック女子を眺めながら乾杯しましょう。
    即通報されると思いますが、ぼくは逃げますのでよろしく!

    2024年07月19日 09:55