ちょっとだけタイムスリップ(花田鳩子)
タイムマシンというのは相当なエネルギーを消費するシステムではないか、と密かに考えております。
まあ実際のトコロはわかりません。案外、タイムマシンが発明されたら、びっくりするほどエコなシステムかもしれません。しかし移動する距離が大きくなれば消費するエネルギーも増えるのが現実の世界です。時間軸を移動するとなると、それは相当なエネルギーが必要だと思ったほうが現実的でしょう。まあ実現可能かどうかも分からないタイムマシンのことで、現実的も非現実的もありませんね。
ちなみに、そういうネタのSF童話も温めているところです。
さて、花田鳩子さんの「ちょっとだけタイムスリップ」。SFモノかと思ったら、小学校の教室でのできごとでした。
ついつい小さなウソをついてしまった主人公ですが、ウソをウソだと言えずに、さらにウソをついてしまい心が苦しくなってしまいます。
ウソをつく前に、ほんのちょっとだけタイムスリップできたらいいのに。
主人公はある意味で「ちょっとだけタイムスリップ」に成功するのですが、それにはやっぱり莫大なエネルギーを必要としました。
それは勇気というエネルギー。
主人公のタイムスリップを助けてくれる先生やクラスの友だちの温かさが伝わって来て泣きそうになったですよ。
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