
先日(2024年9月19日)、「本にかかわる人の交流会」に参加してきたのですが。そこでまさに「本にかかわる人の交流会」ならではの話題をふられました。
「どういう本をお読みですか?」
いやあ、なかなか普段の会話では出てこない質問ですね。
会社の飲み会とか、結婚式の披露宴とか、長距離列車のコンパートメントで一緒になった人にはしない質問です。もう、「当然、本を読んでるよね」という前提の質問。
さすがに「本にかかわる人の交流会」だけのことはあります。
ところが、ぼくはそんなに本を読む方じゃないんですよ。月に二十冊読むかどうかですもの。
読んだ本を咀嚼することもあまりないし。
そういう人間が、「どういう本をお読みですか?」と問われるのですから、さあ、困った困った。
最近は児童書が多いことや、安岡章太郎に始まって東海林さだお、椎名誠、土屋賢二といったエッセイが好きだったこと、司馬遼太郎や吉村昭の作品と答えてお茶を濁しておきましたが。
おまけに司馬遼太郎にせよ、吉村昭にせよ、全作品を読んだわけではありません。膨大な作品群の極々一部を読んだだけです。
しかも、その一部を繰り返し繰り返し飽きずに読む、というパターンが多いんですよ。
吉村昭の「海の史劇」なんて何度読んだかわかりません。司馬遼太郎の「坂の上の雲」もけっこう読み返してますね。
あとはスティーブン・キングの「ゴールデンボーイ」か。表題作と「刑務所のリタ・ヘイワース」も、相当な数の再読をしています。
そんな風だから、読んだ本の冊数としてはそれほどでもないんですね。
と、詳しく語ればよかったのかも知れませんが、再読について気づいたのは「本にかかわる人の交流会」が終わって二三日してからでした。
それともうひとつ後で気づいたのは。
「あなたは、どういう本をお読みですか?」と問いかけ返すべきだったのか、ということです。
なんか、そういうことに興味がない人みたいな振る舞いでした。
もしかしたら、そうなのかもしれませんが。
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