一度でいい。一生に一度でいいから、この目で彗星を見てみたい。
折よく地球に近づいてる(2024/10/13が最接近で今は離れつつある)紫金山・アトラス彗星がいます。これはチャンスだ。
そう思って、今日は会社を早上がりしてテレビ塔に登って来ました。
時間有給休暇をとって15時に退勤。いくらなんでも早すぎるのですが、もちろん彗星観測前に喫茶ドロシーで珈琲を楽しむためです。
タルトが売り切れということでしたが、スコーンがありました!
ドロシーでくつろいだり本屋に行ったりしてから、札幌テレビ塔へ。
三階までは無料ですが、そこからでは遠方が見えません。そもそも大通公園に面した西側は飲食店が入っていて、ただでは入れません!
1,000円払って、地上90メートルの展望台へ。ここへ来るのは何年ぶりかしら?
日没は17:50とのことですが、実際に暗くなるにはだいぶ早いようです。
紫金山・アトラス彗星が現れるのはどのあたりだっけか?
改めて調べてみると、金星のやや右上、らしい。
金星はどこだ? と思っていたら17:22ころ、山の稜線のかなり情報に現れました。一番星み~つけた、あとは紫金山・アトラス彗星が見えてくるのを待つばかりです。
と思いつつ、テレビ塔展望台の窓にへばりついていたのですが……。
紫金山・アトラス彗星は、いっこうに姿を現しません。ぼくの周囲でも、「彗星ってどこ?」「あれが彗星?(金星だよ)」「彗星って早いの?(流れ星と間違えてますよ)」などの声が聞こえてきます。
お、何か光っているぞ、え? 動いている? 彗星ってそんなんだっけか……? ああ、飛行機か……。
金星も徐々に沈みはじめ、山の端に近づくと、動いているのがはっきりと目に見えます。
それでも紫金山・アトラス彗星は見えません。
やがて金星も沈み、目印もなくなりました。それでも紫金山・アトラス彗星は姿を見せてくれません。
テレビ塔の上からとはいえ、市街地の強烈な明るさが邪魔をしているのでしょうか?
それともハンサムで上品な頽齢の貴公子は、近眼の上に老眼のため見えていないのか?
いや、それにしては若い人にも見えていなかったようだけど……。
待つこと、1時間半。18:30であきらめました。
すぐ横で、やはり夜空に向かって目を凝らしていた男性に声をかけました。
「今日は、紫金山・アトラス彗星は休みみたいですねえ」
「え? 彗星って、有給休暇があるんですか?」
そのまま帰ってきちゃったけど、まさか本気にしてないだろうね?
この記事へのコメント
海
彗星を見るための「つなぎ」としての
ドロシー利用、イイですね!
「カフェで何をして過ごしたらいいかわからない」
なんて質問に対し、お茶しながら本を読んだり
音楽聴いたり、勉強したり(長時間はダメだが)、
いろいろな過ごし方があるのですが、
「時間つぶし」というのも立派な過ごし方です。
ましてや、彗星観測までの「つなぎ」でドロシーとは、
なかなか贅沢な時間ですな。
かんじんの彗星は残念でしたね。
彗星といえば、私が中学生の時に社会現象にもなった
「ハレー彗星」が一番の思い出ですね。
ブームはよく覚えてるけど、実際は、ほんとど
肉眼ではわからなかった気がしますね(笑)
しろまめ
コメントありがとうございます。
せっかく早上がりするんだから、ドロシーに寄らない手はありません!
たとえ彗星が見えなかったとしても、ドロシーで午後のひとときを過ごせたのだから文句はありません!
ハレー彗星もかなりの盛り上がりで天体望遠鏡もけっこう売れたらしいですね。
だけど肉眼で見た記憶はまるでありませんから、ドラえもんに登場したような「ハリーのしっぽ」は見えなかったのでしょう。