一から書き直しますよ

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長編をひとつ書いたのだけど、どうもパンチがない。
一応は破綻なくそつなくまとまっていると自分では思うけど、読み直して、というか修正していて、自分でもパンチがないと感じるのですね。
こりゃ、ダメだ!

書き直し、ですな。
修正するんじゃなくて、最初から改めて書く。

陶芸家が納得いかない作品を叩き割るみたいなものか。
いや、文筆家だって、昔は原稿用紙を丸めて捨てたりしてたんですよ。
吉村昭が300枚くらい書いたけど出来栄えが気に入らず、原稿用紙をすべて庭で焼き捨てたなんてエピソードは凄まじいものがある。

ワープロとかテキストエディタとか、電子作文時代になってからですよ、もとの文章に手を加えるなんていうのは!
まあ、もとの文章を修正して……なんてケチくさい貧乏性なマネをしているのは、ぼくくらいかもしれませんが。

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