
島村楽器クラシックギターフェスタ、2024年12月21日(土)は渋谷環さんのミニコンサートでした。土曜日の午後ということもあり、奥さんと一緒に行ってきましたよ。渋谷環さんは札幌出身で10代のころから天才少女として長く活躍してきた方です。手の故障(腱鞘炎とかかな?)で演奏会から遠ざかった時期もあったそうですが、最近は再開されたようです。
今回のミニコンサートはギター6台を弾き比べるという企画で、価格帯でいうと75万円~280万円の楽器がずらりと並びました。総額1000万円ですよ!
それぞれの楽器に合った曲が演奏されたのですが、後半に登場した3台のギター(ドイツ、イタリア、スペイン製)の音がよかった、ように思えました。ドイツ製のハウザー(280万円)は芯のある響きのよい音がしましたし、イタリア製のコリアーニ(220万円)は明るく抜けのよい音がしたと思います。スペイン製のギターは、6台の中では唯一、表板にダルブトップという技術を使っており、音が大きかったですね。
ぼくの好みは、明るくて抜けのよい鳴りのコリアーニが好みでした。この楽器で演奏されたのが、ビラ・ロボスの『ガボットショーロ』。可愛らしいメロディを持つ曲で、このギターとの相性がピッタリでした。
このギター、軽くて女性にも扱いやすいそうです。ネックも細くて弾きやすいとか。確かに他の楽器と並べておいてあるのを見たら、ネックがやや薄く見えました。
280万円のギターは、しっとりと自分が楽しむのに弾くのちょうどよい、とのことです。うーん、自室でひとり、280万円のギターを弾いて楽しむ。至高の贅沢でありますな。
唯一のダルブトップ表板のスペイン製ギター(220万円)、これは音が大きいからA・ヨークの『サンバースト』みたいに派手な曲を弾くと音が映えそうです。
まあ、それも確かな演奏力があっての話ですが。
ぼくが弾いたらどうなるかって?
そういうのを、猫に小判って言うんですよ。
この記事へのコメント
田舎おじさん
高価なギターの音色を聴き分けられたしろまめさん、さすがにギターに関しては一家言お持ちですね。
そこで質問なのですが、先日私はもみじ台で行われたアマチュアの弦楽器合奏団のコンサートに行ってきたのですが、そのことについてブログでも投稿したのですが、どうもアマチュアの弦楽器の演奏を聴くと、以前にも別の楽団で感じたのですがどうしてもしっくりこないところがあるんですね。
私はチューニングの甘さがあるのかな?と思ったのですが、しろまめさんの投稿を拝見していて、楽器自体の違いもあるのかな?などと思い始めたのですが、そのあたりについてはどうお考えですか?ご教示いただければと有難いのですが…。
しろまめ
コメントありがとうございます。
楽器の違いは多分に(渋谷環氏の言葉や値段から受けた)先入観もありますが(笑)。
おっしゃる通り、楽器の差もあると思います。
アマチュアオケで、そうそう一級品が揃っているとは思えませんし……。
しかしそれ以上に大きいのは音程関連でしょう。
ご指摘されている楽器自体のチューニングというよりも、演奏中の微妙なピッチのずれが関係しているのかも?
ご存知通り、バイオリンなどオケの楽器は、マンドリンやギターと違ってフレットがないので、音程が安定しません。
決まった場所を押さえれば決まった音が出るワケではないし、弾いているうちに弦の伸びなどでピッチが違ってくるそうです。
それを聞き取りながら演奏を続けるスキルは、プロとアマチュアで大きな差がつくところでしょう。
(プロの演奏でも先日、「低くね?(←若者風)」と思う演奏があったほどです!)
ましてや、オケのメンバーでピッチのずれを汲み取って音を揃えるのは至難の業でしょう。
さらに指揮者による指導や、曲想などのまとめ方もあると思います。
それらが合算されて、田舎おじさん様の「しっくりこないところ」につながっているのではないでしょうか?
田舎おじさん
すごく納得です!
ありがとうございました😊