ハンサムで上品な紳士であるばかりか相当な小心者であります

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島村楽器クラシックギターフェスタ2日目のミニコンサート(演奏は渋谷環さん)のあと、お店の楽器を試奏してみてくださいと言われました。ぼく個人にではなく、お客さん全員にです。
一緒に来ていた奥様にも「弾いてみたら?」と言われたのですが……。
とんでもありません!!

だって、価格帯がウン十万円とか100万円ですよ!
最高値は280万円ですよ!?
そんなもの、おいそれと手に取れるはずないじゃないですか!!

傷でもつけたらどうするんだって。

そもそもお店の中に、ガラスケースに入らずにギターが並べてあるのです。
床に置いたギタースタンドに立てかけた楽器は30万円くらいからです。別の列を見れば60万円くらいですよ。
つまづいたり、間違えて蹴飛ばしてしまったらどうしてくれるんだって(笑)。

まさか本当に試奏する人はいないだろう、と思ったら、いました。
ぼくと同じか少し年長と思われる図々しそうな、いや、積極性のあるオジサンが2名ほど。
そのうちひとりは、それほど上手とも思えず、その度胸に感心しました。

あそこで勇気を出して試奏させてもらったら……。
「どうぞ、弾いてみてください」
「はい、それじゃあ……(ポロロン)」
「あ、ちょっと! そこを触っちゃったんですか?」
「へ?」
「へ、じゃないですよ。弾いてみてくださいとは言いましたけど、そこを触りますか、フツー?」
「あ、あの、なにかまずかったでしょうか?」
「まずかったでしょうかって、あなた、非常識にもほどがありますよ! 店長、店長ー!!」
「どうしたの、大きな声を出して……。ああ! このお客さん、なんてことをしてくれたんだ!」
「あのあのあの……(すでに泣いている)」
「なーんちゃって」
「なーんちゃって」
「へ?」
「冗談ですよ、どうぞ弾いてください」
「気の小さそうなお客様が来た時、いつもやるジョークですから」
「心臓止まるかと思ったぞ!」

なんてことはないと思いますが、より現実的なおそれもあるのですよ……。
それについては、また明日。

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