ぼくは1962年生まれですから、本放送当時は3~4歳です。もちろん、面白がって観ていた記憶はあるのですが、なにぶん頑是ない幼児のころですから、記憶はかなり断片的です。
『ウルトラQ』『ウルトラマン』全67作撮影秘話:ヒロインの記憶(桜井浩子・青山通)などの本を読むと、観たことがない放送回もいくつかあります。いや、観たかもしれないけど、覚えていないだけかもしれませんが。なにしろ、3~4歳ですから。
はっきりと観たのは、小学生になっての再放送によってでしょう。昔のテレビは、夕方の5時とか、夏休み期間の午前中に『ウルトラマン』や『ウルトラQ』の再放送があったものです。懐かしいな。
そういうときでも、毎日は観れなかったりしたかもしれない。夕方なら家の用事があったとか、外での遊びに夢中になっていたとか。夏休み期間なら、寝坊して観れなかったり。もしかして、本州の夏休み期間にあわせて放送されていたなら、後半のエピソードは観ることができなかったのかもしれません。
え? 録画しておけばいいじゃないかって?
バカなことを言うな!
家庭用のテレビ録画装置が普及したのは1980年代後半だ!
1970年代には、テレビ番組を録画することなど思いも寄らないことだったのだよ!
怒ることはないのですが。
『ウルトラマン』でいうと、シリーズ後半の『撃つな、アラシ!』とか『果てしなき逆襲』を観たことがないんですよ。
夏休み期間の放送が、本州の夏休み期間にあわせたものだったら、本州よりも十日ほど早く夏休みが終わる北海道の子どもは観ることができなかったのかも。
ですが最終回の『さらばウルトラマン』はしっかり観た記憶があるのは、上の仮説と矛盾するか。
いやいやいや。
再放送は一度や二度ではなかったはず。何度もの再放送を視聴して、『さらばウルトラマン』は観たのでしょう。
そして繰り返された再放送でも、たまたま観ていなかったが『撃つなアラシ!(怪獣はザラガス)』であり、『果てしなき逆襲(怪獣はザンボラー)』だったのでしょう。
今と違って、「ウルトラマン放送全話のタイトルと登場怪獣のリスト」などなかった時代、どれを観ていて、どれを観ていないかは分からなかった。観た放送回は分かるけど、観ていない放送回はそもそも知りようがない、知らないのが当たり前でしたから。知らないものは、ないのと同じ。
このブログ記事のタイトルを『記憶にないウルトラマンの放送回』ですが、「記憶にない」どころか、個人的には「存在しない」なんですよ。
色々な考え方はあると思いますが、あのころはあのころで平和な時代でした。現代のように、容易に未視聴エピソードがわかって、しかもそのエピソードにアクセスするのも簡単な時代ですと、観ないでいるのが落ち着かないですから。
密林のプライムで視聴できるんだよね……。
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