書いては削り書いては捨てる

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物語を書いていて、いつも順調にすらすらと迷いなく書き進められるとは限りません。
と、いうよりも。
すらすらと筆が進む、いや、指がさくさくとテキストエディタに入力することは、めったにありません。
もたもたぐずぐずとキーを打っている感じですね。

しかも出てくる文章が、まどろこしかったり長すぎたりくどかったり意味不明だったりします。
それで書きあぐねて、作文中止ということはとても多い。

ですが、止めるのはよくない。止めたら、作文はゼロです。原稿用紙でいうならゼロ枚、ゼロ行。あるいは、ゼロ文字。
それは「無」です。ナッシング、ナッシング・アット・オール。

それよりは、駄文でも悪文でも謎文でも冗長でも提灯でもいいから、書くべきです。
書いて、だめなところは直せばいい。いらないところは削ればいい、捨てればいい。

もちろん最初からよいものができれば言うことないのですが、そんなのは一部の限られた人のみがなしうること。ぼくのような凡人は、とにかく書いて直して書いて削って書いて捨ててを繰り返すよりありません。

昔なら、「駄目だ駄目だ」と原稿を丸めて捨てるところです。あれは相当に原稿用紙代がかかったことでしょう。
幸いににして、今の世の中に生きる二枚目の紳士は電子作文です。紙くずがでることはありません。しかもテキストエディタが自動バックアップを取っているので、捨てたり削ったりしたものも、古いファイルから簡単に復活できます。

だから書いて書いて書いて、それから直して削って捨てて書いてを繰り返す覚悟、いや、覚悟の前、それをあたりまえと心得よ。
心得よ、って命令口調ですが、自分に言ってます。

この記事へのコメント

  • りんさん

    分かります。
    もし手書きの原稿用紙だったら、と思うとゾッとします^^
    ガサツな私は、プロットも書かずにいきなり書き始めるので、後から全部書き直すなんてこともザラです^^
    2025年04月03日 12:01
  • しろまめ

    りんさん >>
    コメントありがとうございます。

    原稿用紙に手書きだったら、たぶん作文も公募もやっていません。
    だってミミズの断末魔みたいな字が……ゾッとします!(笑)

    プロットは書き方がよく分からないです。
    必ずしもこう書け、という決まりはないのかもしれませんが……。

    最近はざっくりした章立てをして、章ごとのあらすじを書いてふくらませてます。
    まあ、そうして書いているうちに話しそのものが膨らんだり変質したりして予定と変わってしまうのですが。
    2025年04月03日 22:31