漫画原作者の黒沢哲哉さんにお会いしました

東京に行った件の記事が続きますが、めったにない上京ですので話題がつきません。
たぶん、これが最後です。

今回の旅では、漫画原作者の黒沢哲哉さんにお会いすることができました。

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黒沢哲哉さんは『スマイル for 美衣』や『マジック・マスター』などの漫画原作者として、また学習まんがの『名探偵コナン歴史』で構成や脚本を務めた方です。
学生時代から『POPEYE』、『ぴあ』などでライターとして記事を執筆。出版社勤務を経て独立、昭和レトロ玩具やマンガのコレクターとしても活躍……などの華々しい経歴はいかにも都会のイケてる大学生みたいで、肉体労働バイトに明け暮れていた北海道のハンサムな大学生だった自分とは雲泥の差があります。月とスッポン、なんて言ったらスッポンに怒られて噛みつかれますね。

黒沢さんとお会いしたのは、2025年4月12日(土)の午後。午前中、迷子になりつつも浜離宮恩賜庭園に行ってに迷子になりつつ戻ってきた日の午後です。ちなみに浜離宮恩賜庭園往復と散策だけで、13,000歩も歩いていました。前日が朝から晩までで12,000歩だったのですから、恐ろしいほど歩いたんですね。

待ち合わせ場所の新橋烏森口に現れた黒沢哲哉は、笑顔が優しそうというのか楽しそうな方で、いたずらっ子がそのまま大きくなったような印象の方でした。

12時半から14時少し過ぎまで、2時間近くもお話していましたが、少しも退屈することなく興味深い話題が次から次へとでてきましたですよ。
初っ端から新橋に関するネタで、
「30年くらい前に雑誌の取材で訪れた雑居ビルが、いまだにそのまま残っていた。取材当時でも3~40年は経っているビルだったのに」と披露してくれましたもの。
しかもその取材がいわゆる風俗関連。新橋の猥雑な雰囲気にぴったりなイントロですね。
「取材した相手(いわゆる風俗嬢)もそのままでしたか?」と尋ねたら、ウケてましたけど。

黒沢さんとはインターネットの黎明期、手作りのウェブサイトで販売していた玩具銃を買っていただいたり、同好の士のサイトを教えていただいたり大変お世話になりました。
ぼくが童話を書いていることを明かしたときは、「出版社をご紹介しましょうか?」とまでおっしゃってくださるほど親切な方でもあります。
そのときは、自分には実力がないことがわかっていたので、「紹介していただくのも悪いし、紹介された出版社の人も困るだろうし」とご遠慮しましたけどね。
コネで面白くもない作品をねじ込んで妙なことになるよりも、コツコツと公募を続けて良かったと思っています。

ぼくは遠慮したけど、「書いたものを見てください」「出版社を紹介してください」的なことは多いのかもしれません。
黒沢さんがコピーライターさんに聞いた話だそうですが。
コピーライターがもてはやされたころ、女子大学生なんかが「わたしも文章やコピーを書いてます(ハートマーク)」みたいな娘が多かったのだとか。
それならばとコピーライターさんが「じゃあ、今度、書いたものを持ってきて」と言っても、実際に書いて持ってきたヤツはひとりもいなかったそうです。

そのほか、ある種の写真雑誌の自動販売機についてのうんちくなど、興味深い話題は尽きないのでした。

※画像は黒沢哲哉さんのサイト、深夜通信'22です。


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