合評会では、北海道児童文学109号に掲載された作品について自由に意見を出し合います。この日の参加者は、ぼくを含めて十名。出席しているメンバの作品を先に俎上にのせます。つまり本人の眼の前で、ここがよい、ここがよくないなどと話し合うのです。それなりに太い神経をしていないと参加できませんね。
けっこう辛辣に欠点を指摘される方もいれば、良い点を述べる方もいます。良い点を述べたあとで、ここはよくないと言う人もいます。あとで考えたのですが、心理学的な効果を考えたら、悪い点を先に指摘して、良い点はあとから褒めるほうがよかったのかな?
ぼくも短編を載せたのですが、なかなかに手厳しい意見をいただきました。
キャラクタの造形がイマイチ浅いとか、書き手がハンサム過ぎるとか、子ども(小学一年生)にしては理路整然と話しすぎるのでは、などなど。
これらがすべて、今後の創作の糧になるかと思えば、とても有意義時間でした。
今回は、初めてお目にかかる会員さんが4名もいらしたのも嬉しいことです。そのうち二人は男性で、しかも揃って「今年は20代最後の年」というフレッシュさ。
若いエキスをたっぷりといただきました(笑)。
若い会員さんですが、書くものが渋くて「作者はもっと年配の方かと思った」り、胸がキュンキュンするような恋愛もので「さすがに若いセンスは違うと思った」り刺激を受けました。
特に恋愛ものは、小学生男子が主人公で、商業出版でもあまりみかけないジャンルです(ぼくが知らないだけかもしれませんが)。
小学生男子でも恋愛に興味がある(むしろ、「キョーミがある」と書きたいが)子も少なくないと思いますし、ぼく自身も子どもころからの恋愛脳です。
もっと読みたいです、小学生男子の恋のお話を!
というか、自分でも書きたいな。いやいやいや、読みたいものは自分で書けばいいんだ。
こういう時、作家は便利だな。
問題は、オジイサンが小学生男子の恋愛ものを書いたら、「キモい」とか言われないか、ということですが。
言われたって気にしないか。
ぼくの神経はナイロンザイル並に太いのだ。
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