みちのく妖怪ツアー謎解き編(佐々木ひとみ・野泉マヤ・堀米 薫・東京モノノケ)

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読み進めてきました『みちのく妖怪ツアー』シリーズ。第六段は「謎解き編」です。
これまでにも「バーチャルツアー編」や「オンラインゲーム編」など、子どもが興味を持ちそうなテーマでお話が作られています。謎解きは、昔から人気があるジャンルですよね。なぞなぞやクイズに始まり、推理小説に至るまで、知的好奇心を刺激される題材です。
そうした面白そうな、美味しそうな餌に誘われて妖怪ツアーに参加してしまった子どもたちは、かなりの確率で妖怪たちの餌食になってしまう。そういうバッドエンディングが連なっているところも、子どもたちにとってはゾクゾクするほど怖くてたまらない面白さなのでしょう。すんでのところで親の言いつけを思い出して助かった、危ないところで愛の力に救われた、なんて予定調和的なお話ではつまらないですとも。まあ、このへんの面白さやバランスは読んでみていただくとわかります。

それにしても、前述した通り、妖怪たちも手を変え品を変え、現代の子どもたちを誘いこむ罠に工夫や研究が怠りありません。これはすなわち、ゲームとか動画サイトなどにまけない面白さを本に見出してもらうための、作家たちの努力でもあります。そう考えると、作家というのも妖怪の一種……なのかな?

こんなことを書いたことが妖怪にしれたら、きっと、ぼくもた





すまn





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