石山寺の改札を出ると「ようこそ石山寺駅へ~紫式部ゆかりの花の寺~」という大きな看板が出迎えてくれました。
そこから石山寺までは徒歩で10分少々。到着時に時間メモとして撮ったこの写真のタイムスタンプは15:41です。
急いで中に入らないと拝観できません!
ここまでの道のりは通行量の多い車道沿いで、あまり風情があるとは言えませんでした。しかし山門をくぐると、静謐な世界が広がっています。
比叡山のように極楽浄土を再現したかのような派手さはないのですが、静かで落ち着いた佇まいのお寺でした。紫式部ゆかりの、という先入観があるせいか、文学的ですらあります。
「どこが?」と尋ねられても困っちゃうのですが(笑)。
境内の大きな木を見ているだけで、心が落ち着いて来るようです。その割には駆け足で見学してきたのですが、16時30分まで退去しなくてはいけないので仕方ないのです。
ちなみに左手に見える杉の木は、石山寺創建当時からある御神木です。千年杉と呼ばれているそうですが、千百年杉とか千三百年杉というのはないのかな?
まるで別世界に来たかのような景観を生み出しているのは、石山寺硅灰石です。
石山寺の名前の由来でもあるそうです。
硅灰石は石灰岩は花崗岩よる熱変成作用で……と書くとブラタモリみたいなのでやめよう。
石山寺を出てから、なにか食べるか飲むかして一休み……と思ったのですが、こういう門前市のようなお店は御本尊(お寺)が閉まってしまうと営業終了なのですね。
ほとんどの店が閉まっており、一軒だけ開いていたお店も眼の前で閉店作業を進めていました。個人営業の喫茶店とかなら、「どこから来たの?北海道から?じゃあ、少しだけならいいよ」くらいのことは言ってくれることがないとは言えないかもしれませんが、老舗菓子店の石山寺前店じゃあ無理な相談ですね。
観光地のお店の営業時間には要注意ですな。
いくら熱心にお参りをしても、こっちのほうにご利益はありません(笑)。
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