宮島未奈の『成瀬は天下を取りにいく』と『成瀬は信じた道をゆく』の主人公・成瀬あかりは、大きなことを言うのがひとつの特徴です。
いわゆる「大法螺吹き」でもあるのですが、たくさん法螺を吹くのはたくさんの種を蒔くのといっしょで、ひとつかふたつでも実現すれば大したものだ、なるそうです。
言われてみれば、そうかもしれません。
「全科目で100点を取る!」と宣言しておいて、実際には1教科でしか満点がとれなくても、たいしたものです。
まあ、もっとも。全科目が赤点だったりしたら目も当てられませんが。
そんな成瀬が常々口にしている最大の大法螺、いや目標は「二百歳まで生きる」です。
そんなには生きられないだろう、とは誰もが思いますが、まだ誰も二百歳まで生きた人がいないだけで先のことはわからない、と成瀬は言うのですが……。
これはなかなか素敵な考え方だと思います。
二百歳まで生きると思えば、うまくいかないことがあっても焦らずに済むのではないでしょうか?
たとえば新人賞受賞後に二作目が出せなくても。
二百歳まで生きると思えば、
「あと百年くらいの間にはなんとかなるでしょう」と思える、かもしれない。
そういう人に向かって、
「お前は長生きするよ」とは昔から言いますよね、落語なんかで。
そう言われたら今度は、こう答えよう。
「はい、二百歳まで生きるつもりですから」
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