「キラキラはしていなくても、
冴えない日常は、案外愛しく、悪くない。」という惹句が相応しいのかどうかわかりませんが楽しめました。
特に面白かったのは、「粗食インスタグラム」と「メダカと猫と密室」の2本。
「粗食インスタグラム」
普通、食事の写真を撮るならSNSに載せるとか載せない以前に、見栄えのするものを撮るのではないでしょうか。それなのに主人公は、あまり食欲がないためか、簡素とか質素というよりも、むしろ投げやりな食事の写真を撮る羽目になります。何しろ、「クラッカーと水」なんて組み合わせの夕食だったりしますからね。体壊すよ。
ただ、食べるのが面倒臭くなるという気持ちはわからなくもありません。ぼくも、たまにそういうことがあります。とは言え、根が食いしん坊ですから食べずに過ごすということはないのですが。そういえば、ある国の王様が言っていたことを思い出します。人生で食事を摂る回数は決まっているんだから一食でも抜くのは損だ、と。その考え方でいけば、一食でもいい加減な食事をするのは人生における損失なのかもしれません。どこの王様だったか、今、思い出しました。マリネラ王国のパタリロ・ド・マリネール8世でした!
「メダカと猫と密室」
なにやら倉知淳のミステリみたいなタイトルですが、ビジネス小説です。いい加減な営業担当者に振り回されて休日出勤させられたあげく、無駄に待機させられたスタッフの悲劇と怒りから生まれてくる喜劇。顧客の言うなりになって無理な注文を受けてきては、そのしわ寄せを社内のスタッフに押し付けるろくでもない営業担当者がリアルに描かれていて腹が立つ。そういう奴に限って、自分は優秀で真摯に一所懸命仕事をしているつもりなんだから始末が悪い。ああ、このネタでブログ記事が書けそうなんだけど、書くとイライラするから書かない。書いたらスッキリする、という人がうらやましい。
この記事へのコメント
海
非常に面白そうな本ですね!
とくにタイトルが素晴らしいです。
ノート好きの私なら確実に
手に取ってしまいますな(笑)
早速チェックしてみます!
ちなみに殿下と同じ事を私の後輩も言ってました。
「残された人生、どうせ食べるなら、旨いモノが
食べたい」と。
挙句の果てに、最近はカミさんの手料理に満足せず、
自分で食事を作る事が多いそうです。
カミさんは手間が省けるから、まったく文句は
言わないそうです(笑)
しろまめ
コメントありがとうございます。
作中でノートが登場するのは一編だけかな。確か、フライングタイガーのノートだったかと。
フライングタイガーというと、口を開けて咆哮する虎のイラストをつけたアメリカ合衆国義勇軍しか思いつきませんでしたけど……。
今、検索してみたらポップなデザインのブランドなんですね。知らなかったなあ~(笑)。
ショップを検索したら、勤め先のそばにあるデパートにも店舗があるし。行ってみるか……。