ひとつは、描写力の練習です。お話を書く場合、あまり描写を細かくしても読みにくくなりますが、あまり簡単すぎるのもよくない。そのキャラクタの身体的特徴、服装や様子について、最小限でも情報があったほうがイメージしやすいこともあるでしょう。
しかし描写力に難があったら、いくら文章を重ねてみたところで、読者にイメージがきちんと伝わりません。むしろ何も書かないで読者の想像力に委ねたほうがよかった、なんてことにもなりかねない。そこでAIに画像生成指示をしてみれば、思っていたイメージを的確に言語化できているかを検証できる……かもしれないと思ったのですね。
人間の想像力と、AIが指示や命令文を読み取るのとは違っているでしょう。必ずしも表現力の向上に結びつくとは限りません。しかし「買い物をしている小学生」と書いたのと、「小学2年生の男の子が、コンビニエンスストアに遠足のおやつを買いに、初めて一人で買い物に来ていて、ワクワクすると同時に緊張している」とでは伝わる情報量がまるで違う。ここがわかっていないと、自分の頭の中でイメージしたことが、文章ですべて伝わっていると勘違いしかねません。そういう認識のズレを補正するのに役立つ……かもしれない。
さらにもうひとつの目的は、書いているお話の登場人物の絵を描いてしまうというものです。
お話を書いていて、頭の中でなんとなくですが、登場人物の外見を想像しています。それを明確にする、つまり絵にすれば、創作のイメージを含ませやすいのではないか。と、考えたワケですね。
そのためには、自分が思い描くイメージにピッタリのキャラクタを、自分で描くことができれば一番です。しかし、あいにく絵が描けません。描けないことはないけど、描かないほうがマシ、というレベルです。そこでイメージをAIに伝えて画像を生成してもらおう、という魂胆なのですよ。
この方法がうまく行けば、新しい創作技法として……。いや、すでにある気がする。
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