駄々をこねる

朝に弱くて、なかなか起きられません。若い頃から夜型人間で……と言いたいところですが、頽齢に至ってからは夜も弱い。23時をすぎると意識が朦朧としてまいりますです。

そういうとき、すぐに寝ることができればいいのですが、葉を磨いていない、顔も洗っていない、明日はゴミの日だからゴミをまとめておかなくちゃ、それよりも食器を片付けてなかった、あらら、洗ってないマグカップがテーブルに放置されているじゃないか、スマートフォンで目覚ましをセットしなきゃ……。寝床に入る前に、やらなきゃいけないことがけっこうある。

やらなきゃいけないことはあるけど、眠気は強くなる。朦朧とする頭で用事を済ませているうちに、幼児のようにぐずりたくなってきます。赤ん坊が眠くて泣く、みたいに。だけど赤ん坊ではないので、やらなきゃいけないことはやらなきゃいけない。でも、もうイヤだという気分が強くなってきます。

こういうときにも「チェッ」と舌打ちをしない人間なのですが、舌打ちをしない代わりに駄々をこねたくなってくる。いっそのこと、駄々をこねてみようか……と思ってやってみたら、意外なほどに心地よいものでした。なんというか、内なる幼児性を開放するとでもいいましょうか。皆さんも試しに駄々をこねてごらんなさい。

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「グズグズ、ああ、もうイヤだ、グズグズ早く寝たいのに。ゴミとか食器とか、グズグズ、眠ちゃくてん、もうやなのだってん、グズグズグズ」

ちなみにイラストはGoogleの生成AIに描かせたもの。元ネタは相原コージのマンガです。


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