そういうとき、すぐに寝ることができればいいのですが、葉を磨いていない、顔も洗っていない、明日はゴミの日だからゴミをまとめておかなくちゃ、それよりも食器を片付けてなかった、あらら、洗ってないマグカップがテーブルに放置されているじゃないか、スマートフォンで目覚ましをセットしなきゃ……。寝床に入る前に、やらなきゃいけないことがけっこうある。
やらなきゃいけないことはあるけど、眠気は強くなる。朦朧とする頭で用事を済ませているうちに、幼児のようにぐずりたくなってきます。赤ん坊が眠くて泣く、みたいに。だけど赤ん坊ではないので、やらなきゃいけないことはやらなきゃいけない。でも、もうイヤだという気分が強くなってきます。
こういうときにも「チェッ」と舌打ちをしない人間なのですが、舌打ちをしない代わりに駄々をこねたくなってくる。いっそのこと、駄々をこねてみようか……と思ってやってみたら、意外なほどに心地よいものでした。なんというか、内なる幼児性を開放するとでもいいましょうか。皆さんも試しに駄々をこねてごらんなさい。
「グズグズ、ああ、もうイヤだ、グズグズ早く寝たいのに。ゴミとか食器とか、グズグズ、眠ちゃくてん、もうやなのだってん、グズグズグズ」
ちなみにイラストはGoogleの生成AIに描かせたもの。元ネタは相原コージのマンガです。
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