意地が汚いのか、粒上のチョコレートなどは一度に三個くらい口に入れるクセがあります。多いときには四つは入れるかも。なんというか、チョコレートを頬張った感じが好きなのかも。ただ、もしかしたらあまり上品な作法ではなく、ハンサムで上品な頽齢の紳士を僭称する身にはふさわしくないかもしれないと思い始めています。何よりもチョコレートの消費がはかどりすぎる! 値上がりしていることもあり、大事に食べようという意図も多少はある。
そこで先日から「チョコレートを食べるときに口に入れるのは一度に一粒」というルールを自分に課しています。一度に口に入れるのが一粒というルールですから、続けざまに食べるのは構わない。だけど頬張る式の食べ方はしない。こういうルールの適用は、「切りよく来月から」「来年から」「二十一世紀になったら(←もう遅い)」としがちです。ですが、思い立ったら吉日とばかりに、その日その瞬間から始めるのが最適解らしいですよ。スタートを先延ばしにしていると、忘れてしまったりするし。思い出して「しまった、じゃあ来月から……」なんて言っていたら、いつまで経ってもはじまりません。
だいぶ昔ですが、漫画家の東海林さだおさんが禁煙体験についてエッセイにまとめておられました。禁煙というのも何月何日から、とか言ってないで、即座に始めるのがコツだそうです。何事も、時期を見てとか言い訳していてはダメなんですね。
ついでにいうと、チョコレートは一粒ずつ食べたほうが美味しいかもしれません。一粒を味わうことに集中する、というのかな。いわゆるマインドフルネスとか全集中とかいうものか。口いっぱいにチョコレートを頬張る幸せ、ということは忘れましょう。
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