いつもコメントをくださる海さんの、とある経験談の本という記事へのコメントを通して思い出したことがあります。ぼくは北海道の三流私大である甘木学園大学の出身なのですが、今は知らないけど昔は公務員になるのが成績優秀な学生のコースでした。なぜなら民間企業からの求人があまりパッとしなかったから。今はどうなのか知らないけど。
以下は当時、警察官になった友人から聞いた話です。
配属後、道東で勤務していた警察官のA氏が久々に札幌に来て、やはり警察官である友人のB氏と飲みに行きました。二人がほろ酔いに加減になったころ、明らかにぼったくりであろう店の客引きが声をかけてきたそうです。二人は互いに目配せをすると、客引きに誘われるままバーだかスナックだかに入り、そこでも酒を飲みました。
そろそろ帰ろうとお勘定を頼んだら、案の定、十数万円というありえない金額。
「こんなに払えるはずないだろう」とA氏が言い、
「こんな勘定になるはずがないだろう、間違えてないか?」とB氏も抗議しました。
当然、店側は怖いお兄さんが出てきて、恫喝を始めようかという雰囲気です。
別のテーブルにも客がいて、自分たちもああなるのか、と真っ青になっていたらしい。
「払え」という店側と、「払えない」というA氏とB氏。
怖いお兄さんは、いよいよ「てめえ、ふざけるな」的な発言のボルテージがあがり、店内の雰囲気はまさに一触即発。別のテーブルの客は、卒倒しかねない様子でした。
ここらが潮時とA氏とB氏は再び目配せを交わし、財布を取り出す素振りを見せます。それを見て店側も、最初から素直にそうすればいいんだよ、手間をかけさせやがって、と安堵したことでしょう。ところが、二人が取り出したのは財布ではありませんでした。
そう、警察手帳、あるいは警察官の身分を証明するモノです。とはいえ、あまりしっかりと見せるのではなく、チラッと見せるだけ。このチラッと見せることで、「実はぼくたち警察官なんだよね~でもあまりおおごとにしたくないし~一応勤務時間外だし~きみたちもことは穏便にすませたいよね~ところでお勘定はいくらだっけ?」みたいな空気を醸し出します。
この警察グッズの効き目は抜群で、怖いお兄さんをはじめ店側の連中はあたかも水戸黄門の印籠にひれ伏す悪代官御一行さまの如し。
「あ、お会計、間違ってました。すいません!」
どこでどう間違えたらそういう計算になるのかわかりませんが、改めて提示された金額は当初の100分の1くらいだったとか。
なんというデフレなのだ!
それを見たA氏とB氏は、
「じゃあ、あっちのお客さんも、同じくらいの金額だよね?」と、青くなっていた別テーブルの客をフォローします。店側は一も二もなく、その客にもごくごく良心的なお会計をしたことは言うまでもありません。
ふたりはその客に、
「もう帰りなさいよ」とまで言って、その場から速やかに脱出させてあげたそうです。
でもって、
「俺達はもう少し飲んでいくことにした」と腰を落ち着け直したとか。
その夜はきっと、お店にとって記録的な売上だったでしょう。マイナス側に。
これ、いい話のようですが……。
もしかしたら次の晩は、
「昨日の分の売上を取り戻すぞ」と怖いお兄さんたちが張り切って、被害が拡大してたりして。
この記事へのコメント
海
実際、警察官(私服刑事?)とかが
立ち寄って、タダで飲み食いしていく、
みたいな話は聞いた事があります。
私の知り合いも飲食店を経営してるのですが
まるで用心棒みたいな感じで
振舞ってる警察官がいたそうです。
そっちの筋の人に、みかじめ料は払わずとも
警察のほうの対応で、結局は何かしら
金が発生する(笑)
まあ、聞いたのは昔の話ですので
今はどうかはわかりませんが、
先日も風俗店関係者に情報を流してた
現職警察官が捕まったりしたニュースが
あったので、この業界、持ちつ持たれつ、
なんて感じですな(笑)
しろまめ
コメントありがとうございます。
ゴルゴ13で、パトロールと称してバーに入り浸り小遣いまでせびっていた警官が登場しましたが、日本でもねえ。あるんですねえ。
そういう癒着警官はごくごくごくごくごく一部だと思いますが、いるんですねえ。