古い4コママンガ雑誌についてのブログ記事に、いつもの海さんからコメントいただきました。かいつまんでご紹介すると、海さんがお若いころ、職場の同期の方のお部屋に遊びにいったら暇だったので部屋にあった4コママンガ雑誌を読んでいた、というだけのこと。何気ないエピソードのようですが、これ、けっこう重要かも。
マンガやマンガ雑誌が、現代のようにデジタル化される以前は、当然、紙媒体。読み終わって即捨てる人もいたでしょうが、たいていは部屋においておいたりしたものです。それを遊びに来た友人が読んで、「これ、面白いね」なんてなったりして。
あるいは電車の中でマンガ雑誌を読んで、座席や網棚に放置した人も多いでしょう。通りかかった人が、それを拾って読んだり、終電だと巡回の駅員さんが回収して読んだりしたことでしょう。似たようなケースは、大学のサークル室とか会社の休憩室とかでもあったはず。中には、そうして放置される雑誌を虎視眈々と狙っていた人もいたでしょう。
紙媒体だと、そのように一冊の雑誌が何人もの人に読まれることが少なくなかったです。当然、最初に購入した人以外はロハ(無料、ただ)で読んでいるので、出版社としては利益にはなりません。その点、今のようにデジタル化してサブスクリプションなどにしてしまえば、ただ読みされるおそれはなく、とりっぱぐれがありません。もちろん、違法なダウンロードについては、ここでは考慮しません。
大事なことは拾ったにせよう、友人の部屋にあったにせよ、そのマンガ雑誌を読むということは宣伝効果としてはとても大きい、と思われる点です。さすがに「ただでも読んでもらったほうが宣伝になる」とまでは断言しかねますが……。しかし、ロハで読むことで「これは面白いじゃないかな!」という出会いが少なからずあると思います。その中から、定期購読する読者も現れるかもしれないし、単行本化された作品を購入する人がいるかもしれない。
ところがデジタル化された雑誌は、基本的に購入した人にしか読めません。端末を貸して読ませる、ということは考えにくい。ということは、読者の広がりが期待できないんじゃないか。
自分のことを引き合いに出すと近ごろ、マンガ雑誌はまず買いません。ですが偶然に見つけた、甘本伸一の「甘木道甘木ゴルフ」は面白くて、デジタル版を購入しています。ああ、これじゃあ、「甘木ゴルフ」を広めることができないな……。
この記事へのコメント
海
たしかに、昔は通学途中の電車の網棚の上に
新聞とか漫画雑誌は置かれてましたね。
拾って読んだ事も多々あるし、自分も読み終わった
漫画雑誌を網棚の上に置いて立ち去る事も
多々ありました。
今は、ほとんど見かけませんね。
そう考えると、都内の駅前とかで
よくホームレスらしき人が、その週に発売された
漫画雑誌を100円とかで販売してました。
実際に私も何回か購入した事があります。
今は見ないな~。少なくても、ここ何年も
見かけた覚えがないです。
そういえば、最近はX(昔はツイなんとかって
言ってましたね~)とかで、2話まで無料の
漫画とかお試しで読めて、その先が読みたくなって
しまうケースが多く困ってます(笑)
しろまめ
あの雑誌はどこから仕入れるんだろう?と思っていたけど、ルートは色々ありそうです。
案外、顔なじみの駅員からもらうとか……(笑)。
ツイッタ(あえて「X」とは呼ばない)で紹介されている漫画を買ったことも、何度かはあるかな。
2話までで、つまり冒頭で読者を掴む技術は学ぶべきものがありそうです。
問題は、そういう面白そうな漫画がほとんどないことですね(笑)。
単にぼくの好みがメジャーではないのかもしれません。
それはそれで、作家としては非常に問題だ!(笑)