いわゆる黒歴史的な創作歴(9)~ワープロを手に入れて書いた小説はなぜ

これまでにご紹介したワープロを手に入れて書いた、あるいは書こうとしていた小説は、どれも著者の鬱屈がこもっていますね。ガールズバンドの話を除けば、うだつのあがらないサラリーマンの鬱憤晴らしみたいな内容ばかり。

なぜ、そんな小説になったかというと、実際に当時のぼくは鬱々として過ごしていたからです。サラリーマンがイヤでイヤでイヤでイヤで仕方ながなかった。正しくは、営業職がイヤだった。そのへんの事情は、前にも書いた通りです。

まあ、そんなにイヤなら辞めればいいのに、その踏ん切りもつかなかったんですね。それを「エイヤ」と辞めてしまえる胆力があるなら、もっとマシな作品が書けていたでしょう。

日頃を憤懣をぶつけるような小説を書いて、それで作家になってサラリーマン生活とはおさらばするのが夢でした。会社勤めを辞めたい時期でした。営業の仕事は明らかに向いていなかったですし、そもそもやりたいとも思っていませんでしたし。そんな気持ちで入社された会社も迷惑でしょうが、こっちも災難です。

小説家とかエッセイストなどの執筆業であり、作家になりたかった。どうしてかというと、自由に見えたから。好きなことをしてお金を稼いでいる。それが作家、執筆業というもの。そう見えていたんですよ。

ですが、実際には好きなことを書いて生計を立てている(作品が売れている)作家は、ごくごく一部でしょう。実際には「売れる」作品が求められていて、そのためには日々相当な努力をしていたはずです。それこそ企業の商品開発企画みたいなセンスが必須でしょう。それに気づかない、とんだ勘違いやろうでした。

もしも万が一、若い頃に書いた作品が間違って受賞して、さらに手違いで出版されてしまって「作家」になっていたら、その後の人生は勘違いしたままだったでしょうね。勘違いだったと気づいても、それを認めるのが怖くて意固地になって、ますます悪い方向の泥沼に沈んでいったに違いないです。本人がいうんだから、間違いなし!

それを考えたら、転職して三十余年の会社員人生を過ごせたのは幸運だったと思います。

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なんなんだ、この結論は。

この記事へのコメント

  • しろまめさん、どうもです。
    私の仕事はアパレル小売業であり
    世間の一般的なサラリーマンとは
    少し違うので、なんともいえない部分があります。
    もともとの社風が「サラリーマン気質の社員は
    いらない」みたいなところがありまして
    出る杭は打たれるけど、出ない杭は更に打たれる、
    みたいなところがあります(笑)
    お役所的な発想、モノの考え方をバカにするような
    風潮がありますね。
    でも、以前の上司が私たちによく言ってました。
    「お前らは、何かと世間のサラリーマンと自分たちは
    違う、みたいな事を言ってるけど、世間のサラリーマンは
    本当に優秀だぞ。まともなサラリーマンが出来ない奴に
    限って、サラリーマンをバカにするんだ」みたいな事を
    よく私たちに語るというか、説教してました(笑)
    でも作家は憧れるな~。
    個人的には「旅行作家」に憧れます。
    旅行して現地で食事して散策して、何枚か写真撮って
    エッセイ風に旅行記にまとめます。
    まあ、趣味でやればいいのですが、それで
    お金稼ぐとなると、なかなか難しい(笑)
    2026年05月13日 20:23
  • しろまめ

    海 さん>>
    コメントありがとうございます。

    会社によって文化というか、社風は色々ですよね~。
    アパレル業界というのは、ちょっとマスコミみたいなところがあるのでしょうか。
    「俺達が流行を作っているんだぞ」みたいな。

    旅行作家もよさそうですねえ。
    カメラ(もちろん、GRです!)を携えて、ふらりと電車から降りてきた男。
    「おじさん、そのカメラ、すごいじゃん」
    声をかけてきたのは、もちろん美少女です。
    「あたし、スマホでしか写してもらったことないんだよね。撮ってよ」
    美少女は、駅のベンチに腰掛けると脚を組んで空を見上げた……。

    2026年05月13日 22:52