不便益のススメ(川上浩司)

一見すると不便なことでも考えようによってはメリットがあるよ、という本です。 以上、なんですが……。 とても印象的で、空想が膨らんだ一節があります。 原付バイクで京都大学に通っていた学生が、バイクが故障したために徒歩通学を強いられました。 その学生さん、最初は時間がかかるし歩くのは面倒だし、と思っていたそうです。ところが日によって今日はこっちの路地、明日はあっちの小路とコー…

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冷たい男です

ある方のnoteを読んでいたら、創作仲間が亡くなってひどく悲しんでいる記事がありました。 とても深い悲しみにくれながらも前を向いて進んでいこうと気持ちがこめられた記事でした。 ぼくはこの歳(2024年現在62歳)になってもまだ、家族以外で親しい人が亡くなったことがありません。 学生時代の知人は何人も亡くなっていますが、特に親しかったという気分もなくて、亡くなったと聞いても「ああ…

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ハンサムでお節介で上品な還暦紳士をしてきました

ぼくは基本的に他人のことに無関心で冷たい男です。クールでニヒルでハンサムだと自負しております。自負しているのは、誰も言ってくれないからです。 ですが同時に、ひどくお節介でもあります。まあお節介とは言っても、独身社員に「いい人がいるから紹介してあげるよ」と言って結婚相談所の営業マンに合わせて仲介手数料を掠め取るようなマネはしませんよ。 せいぜい道を尋ねられたら、大喜びで教えてさしあ…

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老いの失敗学(畑村洋太郎)

失敗学の権威、畑村洋太郎が見つけた「老い」と「失敗」の共通点から老害にならない方法を学ぶ。 ふたつほど鮮明に記憶に残った部分があります。 ひとつは、「部分最適全体最悪」という考え方。 ある問題や課題を解決するためには最善と思える方策が、全体としては悪い影響を与えるというものです。工学の考え方らしいですね。 例えばコンピュータやネットワークのウィルス対策として、強力なセキュ…

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はち(喫茶店です)

JR南小樽駅そばにある古民家カフェ「はち」です。 お店のウェブサイトを見ると小樽自家焙煎珈琲店はちとしてありますね。だから喫茶店とか古民家カフェではなく、珈琲店と呼ぶべきなのか。 外見も古民家ですが、中身はもっと古民家です。木造板張りの建物は、ぼくくらいの世代(1960年代生まれ)から上の方には懐かしいはず。昔はこんな家が多かったんですよ。この寒い冷える北海道で、よくもまあ、と感…

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ペンキを塗りたて

札幌大通公園のベンチの周囲がコーンとコーンバーで囲まれていました。 座らせないためのイジワルか? と思ったらペンキを塗ったばかりなので乾くまで近寄るな、ということだったのね。 昔の4コママンガなんかで「ペンキを塗りたて」という張り紙に気づかず座ってしまう、というのがありました。張り紙が背もたれの後ろに張ってあったり不自然な設定で、「こんなことあるかな?」と子供心に思っていました。 …

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